Titanium Cooker(1)
2017年 02月 05日
訪れた登山用品店、今ではアウトドアーショップと言うべきか、で購入したクッ
カーだ。購入の動機は顔見せ的な意味合いが大きかった。元々狙っていたクッカ
ーの取り扱いがその店ではなかったのだ。ところが使う程にその良さが判り初め
ている。
細かい仕様などは製造業者のウェブサイトを見てもらえれば良いのだが、一般的
に言われていることは、チタンは熱伝導率が悪いので、換言すれば熱効率が良く
ないので所謂燃費が悪いと認識されている。また、下からバーナーの炎が当たる
部分だけが熱せられるので焦げやすいとも言われている。別のチタン製クッカーで
レトルト粥を温めたところその通りになった(汗)。
このEPI社製のATS TYPE3-Mは品名にある通り、Aluminum Thermal Spraying、
アルミ噴霧蒸着を施してある。アルミは熱伝導率が良いので鍋底全体に火が伝わり
アルミの粒子が鍋底の表面積を大きくするので燃費が良くなる。鍋全体で熱の循環
が良くなり結果的に焦げ付きも低減されることになる。そしてチタンの特性は何よ
りも軽いことだ。このATS処理でチタンの特性を大きく引き出すことにつながって
いると考えられる。
鍋の握手が少々心許無い。握手の幅が少し狭い様に感じるのだ。鍋を満水状態にして
この握手を持つと力が入り難く安定感が得られない。鍋本体には100cc単位で800cc
までの目盛が記されている。これはとても便利だ。満水で凡そ900cc程度。
他社の製品は200cc単位であることが多い。ラーメンは500ccの水から始まる。
蓋を兼用しているフライパンはこれといった特徴もみられない。珈琲一杯分の湯を
沸かすには事欠かないが、食器代わりに使うのが良さそうだ。
付属のスタッフバッグはEPI GREENにオレンジ色のロゴ。ナイロンコードに大き目の
コードロックが付いている。スタッフバッグの幅が、多分汎用品なのだろう、本体とは
相対的に広目だが、ナイロンコードを引っ張りコードロックで留めて仕舞えば袋の中で
固定され仕舞う。小型のカトラリー収納にちょうど良さそうで、気になる様なガタ付きは
起こらなさそうだ。
道具との出会いはこんなモノなのだろう。
by swmurray
| 2017-02-05 14:44
| 道具